推定患者数はおよそ4300万人と言われ、今日本で最も多くの人が悩まされている高血圧。
しかし、ほとんどの日本人は知りません。日本で高血圧患者が増えた理由は、学会や製薬会社の都合で基準値が引き下げられたからということ。そして、欧米の基準から見ると異様に厳しい数値が設定され、世界からもここまで下げる効果はないと指摘されていることを、
年齢や性別さえ考慮しない基準値によって、病人が増え続け、医療費の無駄が一向に減らない日本。このまま高齢化が進めば、財政は圧迫される一方です。
異常な基準値を是正しようと、大櫛先生は明確なデータで検証する試みに取り組まれました。
先生の導き出した基準値に従うと、高血圧患者だけでも2000万人もの国民が不安から解放され、高血圧治療の医療費およそ1.9兆円が削減できるとのこと。
それだけでなく、コレステロール・メタボに悩む多くの方が、不安から解放される「明確な根拠」が示されています。
今月は、「間違いだらけの健康診断 〜医療統計学で暴く基準値の"ウソ"〜」というテーマで、大櫛先生に、「この調査を行った背景」「なぜ日本の健康診断の基準値はおかしくなってしまったのか」「世界と比べると、日本の基準値はどこが間違っているのか」「医師会や厚生労働省は、なぜこれを是正しようとしないのか」といった医療業界の闇までタブーなく存分に語っていただきました。